今朝までは、ティーショットが右に飛ぶミスが多く、悩んでいたという柳澤美冴(法政大学1年)。
それが、競技がスタートすると、3番でティーショットを左に曲げてから、「不思議と左のミスばかりで」と首をかしげる。それでも、5番で3メートルを沈めてバーディーが先行すると、10番では、左の林からの170ヤードのセカンドショットを5番アイアンでピン1メートルにつけるスーパーショットでバーディー。これで波に乗った柳澤は、13番で10メートル16番では1.5メートルを決める。17番で1メートルのパーパットを外し、この日唯一のボギーを叩いたが、4バーディー・1ボギーの69と出色の出来だった。「今日は、ピンチも多
かったですが、2~3メートルのきわどいパーパットを決められた」と好スコアを分析する。
初出場で首位スタートに、「まずは、自分の名前を覚えてもらうようなプレーをしようと思っていた」と、無欲を強調する柳澤。東北高校時代は、2年生のときの全国高等学校ゴルフ選手権で4位入賞の成績を残したが、日本ジュニアへの出場も果たせなかった。法政大学に進学した今年は、「自分がイメージする球が打てるようになった」と成長を実感している。それが形となって現れたのが、仙台CCで行われた日本女子アマ。第1ラウンドに82を叩きながら、翌日68をマークしてマッチプレー進出を決めた爆発力を身につけた。
同じ大学の4年生の綾田紘子は、「憧れの先輩です。特になにかを教えてもらうということは、ないのですが、ゴルフに取り組む姿勢や存在感がすごいんです」と畏敬の念を持っている。第1ラウンドは、憧れの綾田に5打差。綾田曰く「柳澤さんは、何かを持っている」と話す法政大学期待の逸材。このまま一気に初出場初優勝を成し遂げるか。
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