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競技報告
【最終学年の綾田と新里が1打差2位タイと逆転優勝に望みをつなぐ】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
綾田紘子(法政大4年)
新里菜苗(大阪学院大4年)
ともに今年が日本女子学生優勝のラストチャンスになる綾田紘子(法政大学4年)と新里菜苗(大阪学院大学4年)の2人が、首位に1打差の3位タイと逆転優勝に望みをつないだ。

後輩の柳澤に5打差の5位タイで第2ラウンドをスタートした綾田。昨日苦しんだアプローチとパットの不調が、「今朝の練習で自信が回復した」と話す。1番80センチのパーパットを「ギリギリで」沈めて一瞬不安がよぎり、2番では2メートルのチャンスを外したものの、「2番は納得のいくパットが出来た」と、自信は揺るがなかった。6番で8メートルのバーディパットを決めて、一息ついた綾田は続く7番で3メートルを沈めて連続バーディとし、前半を2アンダ
ーパーで折り返す。後半は17番を終えて3バーディー・1ボギーと首位をうかがう内容を見せていたが、最終18番でティーショットを右バンカーに打ち込み、2打目をグリーン左手前のバンカーと、よもやのミスが続きボギー。終わってみれば、この日69。首位と1打差の3位タイに順位を上げた。

「自分のゴルフは、本来アプローチとパッティングで勝負するタイプ。それが先週のQTのプレッシャーからか、ショートゲームが崩れてしまい、調子を取り戻せないままでいる」と悩みを打ち明ける綾田だが、今日は、「良い意味で開き直れた」と復調のきっかけを掴んだ。「最後の18番で悔しい思いをしてしまった。明日は後輩の柳澤を追う立場になったけれど、自分から攻めて攻めて逆転したい」と、可愛い後輩に容赦する気持ちはない。「明日も69、もしくは68を出せれば」悲願の初優勝に向けて、アンダーパーのプレーを誓った。


新里菜苗は、相変わらずショットが不調。スタートの1番で6メートルを決めてバーディ発進したが、「波に乗り切れない」と嘆くように、3番でボギーを叩いて前半をパープレー。14番では3メートル、15番では1メートルのパーパットを外し、優勝争いから脱落しかけたが、「長いパットが入ってくれた」と17番のバーディで首の皮1枚で優勝争いに踏みとどまった。「昨日のほうがショットの内容はマシでした。日に日にショットの悩みが深くなる。でも明日は最後の女子学生。パットが悪くないので、ショットとかみ合ってくれさえすれば…」と、ラストチャンスに賭ける強い思いを気丈に語った。

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