「自分の目標は、ベスト3。あわよくば優勝です。そのためにも2日目は攻めのプレーをしようと考えていました」昨日3オーバーパーに終わった槙谷香(名古屋商科大学3年)は、スタート前に決意を固めていた。そのためには、「ドライバーショットをフェアウェーに打つこと」、そう心に決めて、ティーオフしていった。
1番パー3でティーショットを左に外すも、3メートルのパーパットをねじ込み、波に乗った。2番で狙いとおりにティーショットをフェアウェーに運んだ槙谷は、60ヤードの3打目を3メートルにつけて、バーディを先行させる。5番では5メートル、6番でこの日唯一のボギーを叩いたが、前半で1打スコアを伸ばしてみせた
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後半は、10番でいきなりグリーン左からの20ヤードのアプローチを直接放り込むチップインバーディ。その後15番まで無難にパーを積み重ねて迎えた16番から、槙谷の圧巻のプレーが始まった。16番で3メートルを決めると、17番5メートルの下りフックラインを読みきる。最終18番では6メートルを決める3連続バーディでこの日6バーディ・1ボギーの67でホールアウト。通算2アンダーパーにスコアを伸ばして、柳澤とともに首位タイに立った。
「スタート前の思惑とおりのプレーでしたし、ティーショットがラフに入ったホールでもライがよかったりするラッキーもありました」と、好スコアにはにかんだ笑顔を見せる。本選手権初優勝がかかった明日の最終ラウンドは、「パー5はバーディを狙いたい」と思いを馳せる。「距離が長い14番が苦手なので、そこをクリアできれば…」勢いに乗って、優勝杯を手中に収めるかもしれない。
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