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競技報告
【初出場ながら2位と健闘した柳澤美冴】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
「首位で最終ラウンドをプレーするのは初めての経験」という柳澤美冴(法政大学1年)は、前半で3つスコアを落としながら、粘りのプレーでこの日74でホールアウト。通算イーブンパーで2位入賞と健闘を見せた。

「昨日までは自分のプレーが出来ていたんですが、今日は朝から緊張してしまいました」という柳澤。2番でボギーを叩くと、4、6番でもスコアを落とし、首位タイでスタートした槙谷香(名古屋商科大学3年)に2打差、大学の先輩の綾田紘子には1打差の3位に順位を落とす。
このままズルズルとスコアを落としそうな展開になった柳澤だったが、ここから初出場とは思えない粘りのプレーを見せる。槙谷を逆転して首位に立っ
18番でチップインバーディを奪う
た綾田に1打差で食らいつく柳澤は、12番で1.5メートルのバーディチャンスを沈めて綾田と同スコアで並ぶ。しかし、ここから地力の差を見せ付けるかのように綾田が磐石のプレーでリードを奪うと、15番で痛恨のボギーを叩き、万事休した。しかし、柳澤は最終18番で12ヤードのアプローチを直接放り込むチップインバーディを奪い、底知れぬ勝負強さを見せた。

「ずっと情けないプレーをしていたけれど、最後のチップインは、来年につながる」と、悔しさをかみ殺して笑顔を見せる。最後まで優勝争いを演じた綾田は、「憧れの存在」。そのプレー振りを最後まで見届けた柳澤は、「やっぱり綾田さんは、うまい。優勝争いをしていても落ち着いているし、自分を見失わない強さを身をもって感じることが出来た」と、感嘆の声を漏らす。「でも、来年は綾田先輩も卒業。自分は来年2年生ですが、法政大学を引っ張っていく気持ちで、これから練習したい」と決意を固めた。「自分が綾田先輩の代わりになるんだという自覚を持ちたい」偉大な先輩の背中を見つめてきた後輩は、確かに綾田から次代のリーダーというバトンを受け取った。

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