2位につけた松井と共に北海道出身で本選手権初出場の石山勇司、昨年大会5位の成績を残している関東の河本徳三朗が2打差3位タイグループにつける健闘を見せた。
10番ホールスタートの石山は「前半はティショットが右へのミスばかりだった」という。12番、14、15番の3つのボギーも、不安定なドライバーで難しい2打目を残し「ようやっと…ボギーにおさめた」というものだった。その不安が消えたのは、18歳の石川遼のショットのイメージを思い描いた17番からだった。「石川君のティショットは、いつも最後まで振り切っている。今日の自分は、それが出来ていなかった」と、ティショットの不調の原因を掴んだ石山は、後半に入ると5番で3メートルのスライスラインを沈めて、この日初バーディを奪う。8番もバーディを決めた石山は、2バーディ・3ボギーの73でホールアウトした。「このコースは、距離も短めだし、ドライバーの正確性が大事だと思う」という石山。「後半のショットは完璧だった」と復調したショットなら、初出場初優勝も夢ではない。石山は、過去日本シニアに3度出場するなど、北海道でトップクラスの実力者。今年の北海道ミッドシニアではプレーオフで惜敗し、2位に終わっているだけに、北海道の敵を広島で取りたいところだが、「今日のプレーには満足しているけれど、優勝を狙うとか、そういう気持ちではない。まずは自分のプレーを最後までしっかりと」と、気を引き締めていた。
一方の河本は、4バーディ・5ボギーと出入りの激しいプレーとなった。しかし、「今日はバーディを4つ獲れたことを評価したい」と満足げ。スタートの1番でいきなりのボギー発進となったが、そこは日本アマチュアゴルフ選手権や日本シニアオープンにも出場している河本。落ち着いたプレーで直後の2番でスコアを戻すと、ボギーが先行しながらもバーディで盛り返してみせた。「今日の5つのボギーのうち、2つは3パット。残りはバンカーショットのミス。ドライバーが不調だったけれど、そのかわりアイアンの調子が良かったし」と、相好を崩す。2003年の関東シニアで優勝の経験はあるが、全国大会ではまだ未勝利の河本。しかし、「西条コースはグリーンが難しいし、明日は10位以内を目標に」と謙虚に語った。
|