昨日、自身16度目のエージシュートを達成して、首位スタートの金本勇(岡部チサンCC)と2打差の2位でスタートした中野貞宜(東我孫子CC)。
出だしの1番ホールでダブルボギーを叩いた金本に対し、無難にパーでスタートした中野が早くも金本を捉えたが、その後はお互い決定的なリードを奪えぬ苦しいゲームを展開し、両者ともにトータル1オーバーパーで前半9ホールを終えた。
リンクスコースは初めてという金本に対し、日頃、河川敷でのプレーに親しんでいる中野にとっては、初の日本タイトルのビッグチャンス。しかし、「降り出した雨にも翻弄されて、クラブが急に振れなくなってしまいました」と、戴冠目前にしてそのプレッ
シャーから身体が思うように動かない。参加選手が口を揃えて、難しかったとこぼす難易度の高いグリーンに、パッティングにも不調をきたした中野は「優勝を意識して、入れにいってしまったせいか力が入っての3パットが止まらなくなって…」と、10番、12番をボギーとすると、13番で痛恨のダブルボギーを叩き、万事休した。
結局、後半だけで4ボギー・1ダブルボギーと6つスコアを落とし、トータル7オーバーパー・151ストロークの2位タイと涙を飲んだ。
「正直、とても悔しいですね。グリーンが本当に難しかった。でもこういう難コースで優勝争いが出来て、色々と勉強になりました」と、悔しさに唇を噛み締めながら、本選手権を締めくくった。
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