昨年の日本ミッドシニアゴルフ選手権競技で、青木和彦とのプレーオフの末、涙を飲んだもう1人の注目ルーキー、小林祺一郎(富士チサンCC)。「新人なのでそんな大それたことは言えません」と口にしつつも、やはり昨年の雪辱を期していた様子の小林だが、密かに戴冠を狙っていたとしてもおかしくはない実力者だ。
しかし、初の本格的なリンクスコースに距離感が合わず、初日は1バーディ・4ボギーの3オーバーパー・75と出遅れた。
少しでも挽回して金本に追いすがりたい小林だが、昨日とは一転、午後から吹き荒れたリンクス特有の風と降り出した雨に、「ただでさえ風景が一緒で、目の悪い自分にとっては距離感が全く掴めないのに
、風まで吹いたら番手が全く変わってきてしまって…」と、雨の強くなった後半4ホールで15番から3連続ボギーを叩き、2バーディ・6ボギーの76と思うようにスコアを縮められず、トータル7オーバーパー・151ストロークの2位タイで、初の日本グランドシニアを終えた。
「リンクスコースでのプレーは初めてでしたが、やはりティーインググラウンドに立つと、どっちに打っていいのか全く分からないし、グリーンもピンポジションも選手権にふさわしい難しい設定でした。本音を言えば、自分の納得の行くようなプレーは全く出来なかったんですが、初参加ですし楽しかったです。」と最後は笑ってコースを後にした。
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