「自分もこの歳だし、第1ラウンドぐらいは上位にいきたかった」という真鍋。ドライバーが不調ながらもアイアンショットに切れを見せて、「納得のいくプレー」が出来た。「練習ラウンドでもこのホールでバーディだった」相性のよいスタートの1番ホールで6メートルを沈めて見せると、強風にも関わらず11番(175ヤード・パー3)では6番アイアンのティショットを1メートルにつける。13番では8メートルのフックラインを見事に読みきってバーディ。ボギーは4番だけに抑えた真鍋は、自己ベストスコアの69に迫る3バーディ・1ボギーの70でホールアウト。128名の出場選手の中でただ一人となるアンダーパーをマークして、スタート前の思惑を良いほうに裏切る単独首位で第1ラウンドを終えた。「アゲインストの18番ホールでは残り120ヤードのショットを8番アイアンで打った」というほどの強風の中でのアンダーパーは、特筆もの。しかも、「14番から18番までで2ホールはバーディチャンスがあった」という安定したプレーは、他の選手も驚きを隠せなかった。
真鍋は本選手権に7年連続で出場し、初出場の2003年大会で4位タイの成績を残している。しかし今年の出場は薄氷を踏む思いで、資格を得た。九州シニアでは第1ラウンドで80を叩き61位タイと大きく出遅れ、本選手権連続出場に黄色信号が灯ったが、第2ラウンドで75をマーク。18位タイに順位を上げ、マッチングスコアカード方式により九州地区からの出場人数20人の最後の一人に滑り込んだのだ。「正直言って、身体のあちらこちらも痛みはある。でも、和木ゴルフ倶楽部は自分のショットが打てれば、良いスコアが出せる」と、くもの糸を手繰ってたどり着いた7度目の舞台で、自己最高順位の更新を狙う。
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