2006年に大会史上初となるミッドルーキー優勝を飾った西山敦子(ザ.オークレット)が、トップの1打差のイーブンパーで、3年ぶりの優勝に向けて好スタートを切った。
出だしの1番で西山は、5メートルのバーディパットを2メートルオーバーし、返しを決めきれず3パットのボギーと躓くも、3番で4メートルのバーディパットをしっかり決めイーブンに戻した。このバーディで落ち着きを取り戻した西山は、その後は安定したプレーで8番までパーを重ねた。9番をアプローチミスでボギーとし、前半は1オーバーで折り返し、続く10番パー4で、セカンドショットを4メートルの上りの良いラインにつけるも、2メートルオーバーし、この
日2度目の3パットで2連続ボギーとしてしまい、2オーバーまでスコアを崩してしまう。
悪い流れになりかかり迎えた11番パー5。2打目を3ウッドでグリーン手前20ヤードに運ぶと、サンドウェッジでの3打目は、あわやカップインのナイスショットでOKバーディ。「あのバーディで気持が吹っ切れました」と西山のコメント通り、その後ショット、パットとも本来の調子を取り戻した西山は、残りの7ホール全てのホールでパーオンする安定感を見せた。14番では5メートルを沈めてバーディ。17番パー4で、ティショットのミスから2打目をピン手前16メートルに乗せるも2パットのパーで凌ぎ、3バーディ、3ボギー72で第1ラウンドを終えた。
2006年の優勝以来、中国女子アマ、中国女子ミッド、日本女子ミッドと毎年トップ5に入る安定した強さを発揮している西山だが、優勝はしていない。「今までは、優勝争いになると他の人のプレーを意識しすぎて、自分のプレーができない試合が多かった。でも、今シーズンの終盤に入ってからは、人は人と割り切ることができるようになり、自分のゴルフに集中できるようになった」と西山は、先の地元岡山県のクィーンズゴルフ大会で優勝を果たすと、中国女子ミッドアマでは、2位に15打差をつけぶっちぎりの優勝を果たし、本来の自信を取り戻した。
「今日は、スコアの割には内容が良くなかった、特に前半はショットとパットがかみ合わなった。明日は、その辺の修正をし自分のプレーができるようにベストを尽くしたい」今年、精神的に大きく成長した西山が、2度目の日本タイトルに臨む。
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