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無欲で勝ち取った2位入賞 |
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安定したショットパフォーマンスを見せた |
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16年振りに競技ゴルフに復帰した落合美詠子(ニッソー)が、本大会初出場にして、今大会ベストスコア68をマークし、2位入賞を果たした。
第1ラウンドは、ショットは好調だったものの、37パットとパッティングに苦しみ76と出遅れた落合は、「今回は初めての出場なのでとにかく楽しくラウンドできればと思ってプレーしました。」と成績はあまり気にせず、第2ラウンドも特に気負うこともなくスタートを切った。
昨日からの好調なショットを維持したまま淡々とプレーする落合は、2番のパー5で6メートルのバーディパットを沈めペースをつかむと、その後もパーオン、2パットでパーを重ねる。5番のパー5でも2番同様、3
打目を6メートルつけバーディを奪いこの日2アンダーとする。7番を3パットのボギーとし、悪い流れになりかかるも、続く8番で7メートルのバーディパットをねじ込み、良い流れのまま前半を2アンダー34で折り返した。
「速報ボードを見たら、トップは3アンダーまで伸ばしていたので、上位進出は全く意識しないで、とにかく楽しくあとのハーフを回って、あわよくば来年のシードが取れればいいなと思って後半もプレーしました」とスコアを伸ばしても全く動揺しなかった落合は、後半に入っても精度の高いショットと昨日の不振が嘘のように好調なパッティングでスコアを伸ばす。11番パー5では、4メートル、15番では、5メートルのバーディパットを決め通算イーブンパーまでスコアを戻すと、17番でアプローチミスから4メートルのパーパットを残すも難なくセーブ。迎えた最終ホールでは、3打目をグリーン奥4メートルにつけるが決め切れずこのホールをパーとしホールアウト。
終わってみれば、パーオンしなかったホールは4つ、パット数は28と会心のプレーで、5バーディ、1ボギーの4アンダー68の自己ベストをマーク。通算イーブンパーで、トップに1打差の2位入賞を果たした。
選手権の出場は、大学4年の時に出た1993年の関東学生ゴルフ選手権と同年の日本女子学生ゴルフ選手権のみ、その後「競技ゴルフは自分には向いていない」と落合は競技ゴルフから離れ、オープンコンペなど楽しくラウンドができるゴルフライフを選んだ。
「今年、友人から誘われたのを機に、ミッドなら年齢も限られているし、楽しくプレーできると思って」と16年ぶりに競技ゴルフへ復帰を決めた。復帰第1戦の関東女子ミッドで、今大会の出場権を取得し、迎えた今大会では、2位入賞を果たし、来年の日本女子アマチュア選手権と本選手権の出場権を得た。「今日のスコアに自分でもビックリですし、日本女子アマの出場権をとれることも知らなかったので・・・・。」と復帰2戦目にて大躍進を果たした落合は戸惑いを隠せない様子。しかし、過去には、2003年に初めて競技ゴルフに参加し、本大会に出場した篠塚美幸(冨里)も2年後の2005年に本選手権のチャンピオンとなった例もあり、落合が最終組で優勝争いを楽しむ日もそう遠くないかもしれない。
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