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競技報告
【チームリーダーの新里が3オーバーと大ブレーキ】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
今年ナショナルチームに初選考ながらも、チームリーダーとして高校生2人を引っ張らなければならない大学4年生の心中はいかばかりだったであろう。

アジア大学選手権や世界大学選手権など、国際試合の経験を踏んできた新里をして「こんなに緊張するものだとは思いませんでした。パターを持つ手の震えが止まらず、エッジ横からでさえパターを持つことが出来ませんでした」と言わしめた本選手権。アジア太平洋地区唯一にして最大の女子チーム選手権独特の雰囲気と、それでもチームリーダーとして戦わなければならないプレッシャーは、初出場の新里を容赦なく飲み込んだ。

2番ホールで、決して調子の悪くなかったはずのアイアンショ
ットがショートし、アプローチも寄せきれずボギーとすると、4番ホールではほんの50cmのバーディチャンスを外し、「これで慌ててしまい狂いだしました」と、その後もドライバー、ショット共に精彩を欠き、アプローチでパーを拾う終始苦しい展開となった。逃し続けたバーディチャンスを8番ホールでやっとものにするも、ハーフターン直後の10番ホールを3パットのボギーとすると、続く11番ホールでもパッティングに迷いが生じて1mのパーパットを外す。結局、最後まで立て直すことが出来ずに、1バーディ・4ボギーの3オーバー・77と不本意な出だしとなった。

「本当に何も出来ませんでした。考えすぎて自分のゴルフも全く出来ないまま1日が終わってしまいました」と終始うなだれていた新里だが、本日6アンダーを叩き出した台湾のYu-Ling Hsiehのプレーを見て、「飛距離はほとんど自分と同じくらいなのに、セカンドショットはバンカーからであっても距離をきちんと合わせてくるし、パッティングもミスしても1.5mまでしか外しませんでした。パーパットは必ずねじ込んでくる姿勢は勉強になりました。明日は自分も考えすぎず、もっとシンプルにゴルフを組み立てて、チームに貢献したいです」と、リーダーとしての意地とプライドをかけ、明日以降の巻き返しを図る。

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