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[国際競技]
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JGA National Team Official Supplier |
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【新里は1オーバー・75とスコアをまとめ、チームリーダーとして意地を見せた】 |
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初日、2日目ともに不本意な成績の続いている新里は、昨日までとは一転、スタート1番から「これを入れて今日こそ波に乗らなきゃ」と、2mのバーディパットを沈めて勢いに乗ると、グリーンを外してもアプローチとパターでカバーする新里らしいゴルフで危なげなくパーを積み重ねていく。5番のパー5でも、グリーン左にこぼれたセカンドショットを丁寧に寄せて2つ目のバーディ。直後の6番でティショットを左のバンカー横のラフに入れボギーとするも、続く7番では、あわやホールインワンというスーパーショットで30cmにつけてスコアを伸ばす。8番でも連続バーディとして、日本チームトップの3アンダーで前半を終えた。
「昨日まで
の分も、行けるところはもっと攻めようと思いました。ミスしても頭を使えば、パーは拾えるはず」と、昨日までは見られなかった自信を持って臨んだ後半だったが、10番で50cmのパーパットを外し、バーディチャンスから痛恨の3パットボギーとすると、前半の好スコアの生命線であったパッティングに不調をきたす。「思っているラインに打てていたのに、一筋読みが違って全て少しずつ外れました」と、まさかの3連続3パット。一気にスコアをイーブンパーに戻してしまった。
15番で後続の福田・香妻がスコアを伸ばせていないことを知った新里は、「残りのホールで自分がバーディを獲ってアンダーを出さなくちゃ」と気を吐き、16番では3mのチャンスを何とかものにしたものの、体力的にも精神的にも極限を迎えており、最終18番の1mのパーパットを入れる力は残っておらず無念のボギー。5バーディ・6ボギーの1オーバー・75でホールアウトし、トータル6オーバー・228ストロークで本選手権を終えた。
ホールアウト後、「こんなに苦しいゴルフは初めてでした。年長者としてチームを引っ張らなければいけなかったし、ここに来ることの出来なかったメンバーの分も自分を信じて連れて来て頂いたのに、スコアを作れずに本当に悔しくて申し訳ないです」と、涙ながらに辛い心情を吐露した。「広くて短いチャンスホールの多いコースにも関わらず、怖がってしまって…恐怖心を克服するには練習して自信をつけるしかないですね。台湾や韓国のプレーを見ていて、飛距離の問題だけじゃなくて、ティショットやアイアンショットの精度をもっと上げなければ世界では戦えないんだと改めて感じました」と、新たな課題に加え、大会期間中、毎日ラウンド前に行っていた早朝トレーニングは他のメンバー同様に難なくこなしていたものの、「体力に自信はあったのですが、猛暑の中とは言え、5日間1ラウンドずつしかしていないのに…体力不足を痛感しました。帰国後は、もっとトレーニングに励みます」と、更なる体力強化を図る。
最後に、「頼もしいリーダーがいたから戦えた。いい戦いだった。」と里深キャプテンのかけた言葉に、プレッシャーと戦い続け、精神的支柱として精一杯チームをまとめた新里の目に、新しい涙と決意が浮かんだ。
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