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競技報告
【優勝候補のオーストラリアに惜敗。明日の3位争いへ】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
岡部コーチと握手を交わす大田和
ホールアウト後放心する宇佐美(右)
日本、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの4カ国によって争われる「第12回4カ国チーム選手権」は、現地6日にカナダ・モントリオール近郊のLe Club Laval sur-le-Lacで第2ラウンドが行われた。昨日、全米大学チャンピオンとR&A世界アマチュアランキング1位を擁する強豪カナダに敗れ、1997年日本大会(茨木CC)振りの優勝に向け背水の陣となった日本チームは、大会3連覇中で過去11大会中9回の優勝を誇るオーストラリアとの対戦となった。

午前のフォアサムマッチプレーでは、昨日のカナダ戦で全米大学チャンピオンのMatt Hill組に惜敗した小平智大槻智春の日本大学2年生コ
午前・午後ともポイントを挙げた大槻
ンビが、全豪アマのランナーアップのDaniel Bechmann / Lester Peterson組に5&4と快勝したものの、大田和桂介(日本大3年)・久我悠太郎(東北福祉大2年)組が、ニュージーランドアマチャンピオンのMatt Jager / Matthew Giles組に3&2で敗退。また、チームキャプテンの宇佐美祐樹(日本大3年)・富村真治(東北福祉大1年)組もJordan Sherratt / Brendan Smith組に3&2で敗れ、日本チームは1勝2敗と負け越して午後のシングルスマッチプレーへ。逆転勝利には少なくとも、6マッチ中4勝が必要という苦しい戦いを強いられることになった。

午後のシングルスマッチプレーでは、カナダ戦で日本チーム唯一の勝利を挙げた大田和が、ニュージーランドアマチャンピオンのMatt Jagerと対戦。16番までオールスクェアの熱戦を制したのはここでも大田和のスーパーパット。17番で27mのバーディパットを見事に沈め、Jagerを1upで振り切る金星をあげ2日連続でチームに貢献すると、昨日全米大学チャンピオン相手にあわやという展開に持ち込んだ大槻も、その鬱憤を晴らすかのようにBrendan Smithを4&3で下しポイントを獲得。しかし、初の代表入りを果たした久我が、選手の体調不良により急遽参戦となった49歳のプレーイングキャプテンLester Petersonに6&5で敗れると、富村もJordan Sherrattに5連続バーディを奪われ4&3と敗退。勝負の行方は小平と宇佐美に委ねられた。
しかし、ここで雷による30分のサスペンデッド。逆転勝利が見えていた日本チームだが、そこまでオールスクェアで耐えていた小平が上がり4ホールで耐え切れず敗退すると、日本アマチャンピオンの宇佐美も昨年全米大学優勝校の南カリフォルニア大学のMatthew Gilesを相手に17番まで1upと勝利を目前にしながら、最終18番でバーディパットを先に沈められ、2mの下りのバーディパットを入れ返すことが出来ずに無念のオールスクェア。2日連続で、18番で涙を飲んだ。
結局シングルスでも2勝3敗1分と負け越し、この日オーストラリアが5.5ポイントを獲得したのに対して、日本は3.5ポイントに終わり、オーストラリアの軍門に降った。

なお、2001年のカナダ大会振り2度目のホスト国優勝を狙うカナダチームは、ニュージーランドと対戦。シングルスマッチの引き分け1マッチを除く全マッチを奪い、8勝1分とニュージーランドに完勝し、明日の最終日、オーストラリアとの優勝争いに弾みをつけた。
カナダチームの勝利で、優勝争いから脱落した日本は、明日のニュージーランドとの3位争いに全てをかける。

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