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[国際競技]
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JGA National Team Official Supplier |
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【高校生コンビの伊藤と川村は明暗が分かれる】 |
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同じ中部地区出身の伊藤慎吾(いなべ総合学園高校3年)と、川村昌弘(福井工業大学附属福井高校1年)は、明暗が分かれる1日となった。
高校1年生のときに石川遼とともにチームジャパン・ジュニア1期生に選考されて以来、世界ジュニアやジュニアオープンなど数多くの国際競技に出場してきた伊藤。昨年のネイバーズトロフィーが伊藤にとって初めての日本代表としての出場だった。そのときは、不慣れな環境と日本代表としてのプレッシャーに押しつぶされ、思うような成績は残せなかったが、今年は一皮向けた姿を見せてくれた。
1番で3メートルのバーディーを決め、「緊張が解けた」という伊藤は、「パッティングもアプローチも
うまくかみ合い、良い流れでプレーできた」と、7番までパーをセーブする。迎えた8番では、115ヤードの2打目をピッチングサンドで1.5メートルにつけてバーディー。10番も145ヤードをピッチングウェッジで1メートルにつけ、3アンダーパーまでスコアを伸ばした。しかし、好事魔多し。11番の2打目で風を読みきれず右の林に打ち込んで、この日初ボギーを叩くと、続く12番(パー5)では、2メートルのバーディーチャンスを「バーディーを考えずにパーを狙っていったのに…」と、1メートルオーバーさせ、返しも決められず、3パットのミスで痛恨のボギー。
その後は、14、16番でバーディーを奪い返し、再び3アンダーパーにスコアを伸ばして、最終18番を迎える。パー5のこのホールは、伊藤にとってチャンスホールだが、慎重にパーセーブを狙いにいく。マネジメントどおり、左OBを避けるために2番アイアンでティーショット、2打目を7番アイアンと計算とおりこのホールを攻めたが、3打目でミス。グリーン右からの4打目のアプローチが2.5メートルと寄せきれず、よもやのボギーを叩いてしまった。結局この日の伊藤は、5バーディー・3ボギーの70でホールアウト。
「今日は、パー5でバーディーが獲れなくて、もったいなかった」と、唇をかむ伊藤。「でも、ティーショットもアイアンも調子は悪くないので、明日も無理はしないでフェアウェイキープを第一に、確実にパーオンして、少ないチャンスをしっかりものにできるようにして、今日より良いスコアでプレーしたい。チーム優勝に貢献したいです」と、力強い言葉を残した。チームジャパン・ジュニアメンバーとして、体力強化プログラムに取り組み、筋力がアップするにつれ、それに見合うスィングを模索してきた伊藤は、今年なかなか満足のいく成績を残せなかった。それでも、腐ることなく努力を続けてきた成果を、昨年悔し涙を飲んだこの試合で見せたいところだ。
もう一人の高校生、川村は大事な場面でショットに狂いが生じ、苦しいラウンドとなった。2番でボギーが先行した川村は、5番で3メートルのバーディーを決めるも、続く6番で50センチのパーパットをミスして、まさかのボギー。嫌な流れになりかけた7番(パー5)では、240ヤードのセカンドショットを3番ウッドでピンまで7メートルの位置に乗せると、これを決めてイーグルを奪って見せた。
ピンチから一転、一気にスコアを伸ばしにかかった後半だったが、10番でティーショットをミスするなどダブルボギーを叩き、流れを掴みきれないもどかしい展開に。11番では、左からの風を読みきれず、2打目をOBギリギリの地点に打ち込むとアプローチも寄せきれず、この日3つ目のボギーを叩いてしまう。12番でバーディーを奪い返したが、1イーグル・2バーディー・3ボギー・1ダブルボギーの出入りの激しいゴルフで、1オーバーパー・73で第1ラウンドを終えた。
「練習ラウンドで課題だったショットの精度は、よくなってきたので、良いスコアが出せると思っていただけに、オーバーパーは残念です」と意気消沈の川村。「自分がスコアを崩した分、先輩達に助けてもらったので、明日はチームメイトに貢献できるスコアでプレーします」と、健気に語る。チーム最年少の16歳の川村だが、先の日本アマでマッチプレー進出者を決めるプレーオフを勝ち抜き、ベスト4まで進出するなど、爆発力と粘りには定評がある。中部アマを史上最年少で制するなど、実績も充分なだけに、明日の巻き返しに期待がかかる。
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