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競技報告
【三木と阪本。3度目のライバル対決に】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
三木逸子
阪本知子
2連覇を成し遂げた三木逸子(土佐)。その優勝争いには、いずれも阪本知子(レイク浜松)という好敵手の存在があった。ともに陸上競技の経験を持ち、日本女子アマや日本女子ミッドアマからしのぎを削ってきた両者。今年、3連覇を狙って首位スタートの三木に挑むのは、やはり阪本だった。

9時に1番ホールをティオフした三木は、持ち前の飛距離を活かして、スタートホールのティショットを約260ヤード先のフェアウェイに運ぶと、92ヤードの2打目をピッチングサンドで2メートルにつけて幸先良いバーディ発進を決める。5番も2打目を3メートルにつけてバーディを奪い、前半を35で終える。高低差があり、距離感をつかむのが難しい伊都ゴルフ倶楽部で前半からスコアを伸ばし、さも快調なプレーかと思われていたが、三木は内心、疑心暗鬼な気持ちになっていた。「バーディチャンスは、たくさんあった。特に6番は…」と三木の顔をしかめさせた6番のパー5。ティショット、セカンドショットと狙い通りで2オンを果たすものの、そこからまさかの3パットでパー。「正直、6番はバーディを計算していた。その通りにマネジメントできていたのに、パットが…。あの3パットでパッティングが狂ってしまった」と悔やむ。グリーン上での悩みに加え、「良いショットと悪いショットの差が激しくて調子をつかみきれていない」アイアンショットの不調。後半から噴出した風。他の選手がスコアメイクに苦しむ中、三木のプレーも徐々に乱れ始める。15番で1メートルを外すと、17番も1.5メートルのパーパットを外して、後半は2ボギーの38。この日2バーディ・2ボギーの73に終わったが、2位の阪本に2打差をつけて単独首位に立ち、林恵子以来2人目の大会3連覇に王手をかけた。「このコースは、ホールロケーションによって、グリーンの乗せてはいけない面が出てくる難しさがある。今日、イーブンパーでホールアウトできたのだから、明日も気負いすぎず、自然体でパープレーを狙いたい」と気を引き締める。「やっぱり明日は阪本さんか…」最後にふと漏らした阪本の名前。明日は、目の前のコースとともに、口にはしないが最も気になる選手と、3度目の戦いを迎える。

2打差で2位につけて3度、三木に挑む阪本もまた「三木さんの調子がよければ今日はアンダーパーよね」と、ホールアウト後に三木のプレーを気にかけていた。三木の7組前でスタートした阪本は、「今日はドライバーショットが絶好調だった」という。最初のバーディは、4番パー3。121ヤードを9番アイアンで1メートルにつけると、下りのラインを慎重に読み、このパットをねじ込む。これで流れを掴んだかに思われた阪本だったが、課題のパッティングが水を差す。直後の5番と6番で連続3パットのボギー。8番パー3では、「練習ラウンドでこのコースには高い球が必要と思って」5番アイアンの変わりに入れたユーティリティが狙い通りのショットで2メートルについてバーディ。前半をイーブンパーで終える。しかし、後半は10番でバーディを奪ったものの、11番ではバンカーショットをミスして「ダブルボギーも覚悟した」というピンチとなり、ボギー。15番で4メートル、最終18番では、「会心のショットだった」2打目がよもやのグリーンオーバーでアプローチを寄せきれず、ボギー。終わってみれば3バーディ・5ボギーの75。三木と2打差の2位につけたが、その表情は悔しさをにじませていた。「バーディチャンスはたくさんあった。入れにいこうとすると外して、切れそうに見えるラインが切れない…全くグリーンを読みきれていない。完璧なドライバーショットを打てていただけに…」と残念がる。3度目のライバル対決となる明日。阪本は、「攻めたい意識をどれだけ抑えられるか。今日も3バーディを取れているので、明日はいかにボギーを打たないゴルフが出来るかが勝負」と、明日の18ホールに思いを馳せる。最終組での三木とのプレー。目の前の一打にどれだけ集中できるか。自分のコースマネジメントを徹底できるか。明日、3度目の正直という言葉を実現させるべく、阪本が自分との戦いに挑む。

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