3連覇がかかった今年の女子シニアを前に三木は、「実は調子が良くなかった」と苦笑いを見せた。その原因は、3月に新調したアイアンとウェッジに慣れていなかったから。「特にアイアンショットが思うようにいかなくて、どうしようかと…」思っていたが、第1ラウンドでイーブンパーをマークして首位で大会3連覇に王手をかけて今日のラウンドをスタートした。「変な緊張感もなくスタートできた」という三木は、1番からパーを積み重ねると、6番パー5で上り200ヤードの2打目を5番ウッドで2オンに成功。このホールで難なくバーディを先行させて、逃げ切り体勢を磐石なものとした。
しかし、風が強まった後半になると三木のプレーに
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も乱れが見られ始める。11番パー4では、右サイドのがけを越えたティショットが森の手前まで飛んでしまい、インテンショナルスライスでグリーンを狙った2打目もグリーン右サイドの木の下。このホール4オン・2パットのダブルボギーを叩いてしまう。「今日もダブルボギーは、いつか出てしまうだろうと思っていた。このホールは不運もあったし、納得の結果。それより…」と苦笑いを見せたのが15番。アゲインストとなったこのホールで、ピン8メートルに3オンした三木は、下り傾斜のファーストパットを打ち切れず、3パットのミスでこの日2度目のダブルボギー。「このホールは、ボギーでおさえたかった」というのも、昨年の女子シニアと女子ミッドアマで終始優位にプレーを進めながら、後半になって自滅する形で追い込まれた苦い経験があったから。それでも今年は、「最初から意識していた」という最終組で一緒にプレーしていた阪本がスコアを落としていたので、三木も落ち着いたプレーを続け、残りホールもパーを積み重ねて3連覇を成し遂げた。
「自分がシニア入りをした時、林恵子さんが3連覇をされたんです。そのとき、こんな強いプレーヤーがいるのか。自分も3連覇を目標にしたい」と思ったという。その目標を成し遂げた今、三木は「昨年、女子シニアと女子ミッドアマの同年優勝が史上初となりました。そのとき思ったんです。史上初という言葉の響きはいいなって」と笑う。もちろんこの次の史上初とは、女子シニア4連覇だ。地元高知県では中学校で教鞭をとる三木。生徒達にも「目標を持って努力する大切さと、それを達成したときの喜び」を伝えたい。今年の春、早速生徒達にひとつ良い知らせを届けることが出来た。また来年、今度は三木自身の新たな目標である「史上初」の4連覇の吉報を生徒達に伝えるために、新たなスタートを切る。
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