69-68の137。通算7アンダーパーでメダリストに輝いた小袋秀人は、今年、日大に入学したばかり選手だ。身長182センチと、近年小柄な選手が多い中で、体格に恵まれている。平均飛距離が300ヤード。久しぶりに大型選手の到来である。この春までの鹿島学園高校時代は、大会に出ると父親がキャディをやっていた。大学に進学して「(ゴルフ部の)仲間もいるし、もう恥ずかしいから、キャディはやらなくていいよ」と進言したそうだ。
この日、10番ホールからスタートして、いきなり連続バーディ。「これで波に乗れました。昨日も、1番からスタートして連続バーディだったんですよ」と嬉しそうに語った。
「いつもなら、ボギーを
出すと止らなくなる悪いリズムがあるんです。どうしても焦ってしまい、スウィングも速くなって…」それが、今回は、2日間でボギーが5つ。バーディが、12。ボギーを叩いてもすぐにバーディで取返すリズムが続いた。小袋が心に置いたのは「セカンドショットの距離感を大切にしようと思ってラウンドしました。ですからたぶん、パーオン率もかなり今回は高いと思います」
自宅に、20ヤードほどの鳥かごの練習場がある。そこは小袋にとって、幼いころからの遊び場だったのだろう。いまも、そこで毎日練習をしているという。マッチプレーに残ったら、父親がキャディをやる、という約束が、どうやらあるらしい。
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