今年の日本アマは、強豪選手が姿を消し、フレッシュな顔ぶれのベスト8が出揃った。特に高橋勝(ディアレイク)は1回戦で日本アマ18ホールのマッチプレーで最長となる25ホールの熱戦を制し、2回戦も1upで勝利を収め、マッチプレーの醍醐味を味あわせてくれた。「1回戦は、14番で80センチのパーパットを外して、さすがにヤバイと思いました。エキストラホールに入ってからは、試合を楽しむ余裕もあった」と振り返る。しかし、24ホール目となる6番で相手が7メートルのバーディパットを入れて、6メートルのバーディパットを前にした高橋は、追い込まれていた。「正直、ラインもぜんぜん分からなくて。キャディと2人で相談して、
真っ直ぐ打ったら」これが見事にカップイン。これで流れをつかんだ高橋が7番を獲り、長い勝負に決着をつけた。続けて行われた2回戦は、4番を終えて2upのリードを奪う。しかし、5番で2メートルから3パットのミスで相手にホールを奪われて、「しっかりやらないと」と気合を入れなおして、押し切った。プロ志望のたかはしにとっては、今年が最後の日本アマとなるかもしれない。「この日本アマで日本オープンの出場資格を手に入れられて嬉しい」苦労してつかんだ夢舞台への切符だ。
北海道アマ優勝の本間も初のベスト8進出だ。「1回戦の小平選手は、とても上手い選手。でも、調子があまりよくなさそうで…厳しい試合になるかと思っていたけれど、自分のパットも良く決まってくれました。2回戦も相手のミスに助けられて…今日のマッチはラッキーが多かった」と、謙遜する本間。日本オープンは、廣野ゴルフ倶楽部で片山晋呉が初優勝をしたときの印象が強いと語る。「日本オープンの狭いフェアウェイと深いラフ。早いグリーン。初めてのプロの試合が日本オープンになるなんて…」本間も夢舞台の切符を手にした喜びを噛み締めていた。
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