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競技報告
【飄々とベスト8入りを果たした阿部】
第3日 競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi
「1ホールごとに気持ちを切り替えられるので、マッチプレーは得意」と話す阿部裕樹(バークレイ)。1回戦で金原原碩(クラウン)を5and4、2回戦では後輩の大塚智之(川越)を4and2の大差で破った。金原との戦いは序盤、ともに好調なプレーだった。1番は金原がチップインバーディを奪うと、阿部もバーディパットを入れ返してイーブン。その後4番までオールスクウェアで迎えた5番ホールで試合が動いた。3メートルのパーパットをねじ込んだ阿部に対して、金原がボギー。「このホールをとれたことで自分に流れが来た」と話すとおり、9番ではチップインバーディ。10番もホール奥から2メートルのスライスラインをねじ込んでパーセ
阿部(左)と大塚
ーブして、一気に金原との差を広げて、そのまま決着をつけた。「1回戦は、自分が先にきわどいパットを決めて、終始、主導権を握れた完璧な内容。自分のベストなゴルフだった」と、充実した表情で振り返る。2回戦は、大塚が1番でボギーを叩いてリードを奪うと最後まで一度も逆転を許さない完勝にも思えるが、阿部自身は「すごくやりづらくて…疲れるマッチだった」と話す。その理由は、対戦相手の大塚が「自分と同じプレースタイル」だから。ともに体格に恵まれてはおらず、パーセーブを基本にして、できるだけボギーを打たないプレーを身上としている。自分の鏡を見るような相手との戦いは、やはり難しいのだろう。しかし、このマッチを制した阿部は、「ここまでは順調ですね」と笑顔を見せる。だが、阿部の笑顔はどこか冷めた印象を受ける。「自分は自分のゴルフが出来ればいいんです。優勝を意識してしまうと、それがプレッシャーになってしまう。自分のプレーが出来なくなる状況は嫌なのです。だから優勝を狙っていくわけじゃない。自分のプレーをすることが第一。それが出来れば…」優勝の二文字がおのずと手に入る。客観的に自分の性格やプレースタイルを分析する冷静な阿部は、自分のも強さも弱さも充分に把握している。最後までクールな自分でいられ続けられれば、最高の結末を迎えられるかもしれない。

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