前日首位タイの比嘉一貴(具志川中学3年)は、前半好調なプレーを続いていた。前日まではティショットが左に曲がっていたので、それを警戒してか逆に右にプッシュすることのほうが多かった。5番ホールで第2打を右のラフからピッチングウェッジで打って、2メートル弱につけて、バーディを奪った。さらに8番でも残り130ヤードをピッチングウェッジで打って、3メートルにつけて、またバーディを奪う。アウトを2アンダーパー34で回り、通算7アンダーパーとした。
だが、後半に入ると、スコアをなかなか伸ばせない。パットが入らないのだ。読んだとおりのラインに打っても、カップの寸前で切れてしまったり、ボールがほんの少し手
前で止まったりした。「ずっと入らず、イライラして」いたら、17、18番と連続ボギーを叩き、結局この日はパープレーの73、通算5アンダーパーで首位の伊藤誠道と1打差の2位に後退してしまった。
最終ラウンドは単独首位の伊藤と、最終組で直接対決となる。伊藤と「一緒に回るのは初めて」と緊張感を漂わせる。「強すぎる」伊藤とは「とても同い年とは思えない」という。だが「誠道を倒さなければ、優勝はできない」とあきらめてはいない。明日は「ミスをしたら駄目。第1ラウンドのようなプレーをしたい」と、チャンスをうかがう。
最終18番グリーンで栄光に輝くのは、誰なのか。どんなドラマが生まれるのか…。
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