「最終組。首位と1打差という順位は気にせずにいた」そう話す比嘉一貴(具志川中学3年)だが、自分でも気がつかないうちに、緊張していたのかもしれない。スタートの1番ホール。ティショットを左にミスして深いラフに打ち込むと、2打目もミス。いきなりのダブルボギーでいきなり躓いた。2番でバーディを奪うと3番(パー5)でもボギー。続く4番でチップインバーディとプレーが落ち着かない。5番でこの日初めてのパーセーブをしてから「ようやく落ち着けた」。9番までパーセーブを続けて、迎えた後半。比嘉のプレーは再び荒れた。後半だけで2バーディ・3ボギー・1ダブルボギー。パーセーブは3ホールだけという内容に「昨日まで良かっ
たアイアンショットがぶれてしまって…」と茫然自失の比嘉。初めて同組となった伊藤のプレーを「さすがだった。アイアンショットはピンに絡むし、ほとんどミスがなかった。アプローチの技術も高いし」と、チャンピオンとの差を見せ付けられた。しかし、「目の前でああいうプレーを見せられて、自分の目標がハッキリしました。モチベーションを上げて練習をして、今度優勝争いをしたときには、伊藤選手に勝ちたい」と、気持ちを新たにして家路に着いた。
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