今年の関東ジュニアゴルフ選手権を制した成田美寿々(拓大紅陵高校3年)が5バーディ・5ボギーと出入りの激しいプレーながらパープレーにスコアをまとめて、通算1オーバーパーの4位タイに順位を上げた。
10番ホールからスタートした成田は、いきなり1.5メートルを沈めてバーディ発進。しかし、直後の11番でボギーを叩いて気勢をそがれる。バーディのあとにボギー。スタートの2ホールで、成田の今日のプレーが決まってしまったように、この後は、ことごとく同じような足踏みを続けた1日だった。
「バーディを獲って気持ちが乗っていったところでボギー。本当にもったいなかった」と、今日のプレーを悔しがる成田。しか
し、それは自分の特徴でもあるという。「自分はすごく気持ちの波が激しくて。もっとスコアを伸ばせると思うと、すぐにボギー。いつもこんな感じのプレーなんです」と苦笑いを見せる。
それでも、最後の関東ジュニアで優勝を手にしたように、ここ一番の強さには、眼を見張るものがあるのも事実。「高校3年生で最後の日本ジュニア。もちろん狙っています」と力強く語る成田。目標達成のためには、「もっと安全なプレーをすること。それでアンダーパーをマークしたい」高ぶる気持ちを自制できる心を持てるか。成田の逆転は、自分自身との戦いにかかっていそうだ。
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