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競技報告
【エースも決めて比嘉真美子が大逆転優勝】
第3日 競技報告:塩原義雄 写真:JGA
ホールインワンショット
ナショナルチームの比嘉真美子(沖縄県立本部高校2年)が、後半13番ホールからの大爆発で前日までの8打差をひっくり返す大逆転優勝を果たした。前半の9ホールをパープレーで折り返し、3ホールをパーで続けた後だった。13番パー4。フェアウェイ中央からピンまで75ヤードをウェッジ(54度)で1メートルに。続く14番パー5も3メートルの上りフックラインを決めた。そして16番パー3ホールが圧巻だった。163ヤードを6Iで打った。ボールはピンに一直線。2メートルほど手前に落ちてスピンがかかった。

比嘉は、そこまで見てボールから目を離し、ティペッグを拾いにいった。
「ピンの近くに寄ったな…と思って、最後
ホールインワン後の笑顔
ナショナルチームメイトと喜びを分かち合う
まで見ていなかったんです。そしたら、後ろにいたギャラリーの方が“入った!”って。生まれて初めてです。グリーンにいってみると、寄ったはずのボールがないのって、ちょっとドキドキしますよね。本当にホールインワンだったのだろうかって、ホールの中をのぞきこむまで信じ切れなくて…」

確かにホールの底にボールがあった。そして、18番パー5もバーディで締めくくり、13番からの6ホールで5アンダーパー、通算2アンダーパーでのホールアウトとなった。

「2日目まで3オーバーパーをしていたので、最終ラウンドはイーブンパーまで戻して終わりたいな…というつもりでいました。逆転優勝ですか? それは、考えてもいませんでした。なにしろ、日本ジュニアは、これが4回目の出場なんですけど、ベストフィニッシュが9位と結果を出せていませんでしたから。順位よりも、とにかくオーバーしていた分だけは取り戻そうと、そればかりでした」

今大会、バンカーショットの距離感が合わず、バンカーに打ち込むと決まってボギーを叩いていた。この日も前半の2ボギーは、バンカーから寄せ切れなかったものだった。10番でも左バンカーに打ち込んだ。「また、ボギーかな…」と、いやな予感が走る。寄せ切れなかった。5メートル。このパットが決まってパーをセーブできたことが、その後の大爆発へのきっかけになったという。

目標のイーブンパーを通り越して通算2アンダーパーでのホールアウト。この時点では、もちろん自分の順位や後続組の状況を知らずにいた。大会関係者に「この後の準備もしておいた方がいいよ」と言われても、それがプレーオフの可能性を指しているとは思わなかった。

最終組は、スコアを崩していた。プレーオフの可能性…は、大逆転優勝の可能性へと変わり、比嘉が18番グリーンに様子を見にいったときには、可能性は確定にと変わっていた。昨年優勝の森美穂(福井工大附属福井高校3年)はじめ香妻琴乃(日章学園高校3年)、城間絵梨(沖学園高校2年)らナショナルチームの先輩、同僚から「おめでとう×2」(優勝と初のホールインワンの意味)と祝福されて、ようやく大逆転優勝を実感した。

表彰式後、比嘉は成田空港近くのホテルへと移動した。21日には台湾に向けて出発する。福田真未(沖学園高校3年)とともに台湾女子アマに出場するためだ。
「あちらでは、ちょっと優勝を意識してプレーできるように、いいスタートを切ります」

国境を越えての2試合連続優勝を目指して旅立つ。

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