トップの西村美希との3打差を前半の3バーディ(33)で追いつき、逆転して迎えた最終18番パー5。保坂真由(北本市立東中3年)は、2打のリードを承知していたし、優勝を意識してのプレーだった。「自分の置かれている状況がまったくわからなくなっていた」という西村とは、対照的だったといえる。
「最後ぐらい自分のゴルフに徹しよう」でバーディで締めくくった西村に対して、保坂は「パーをとれば優勝」と、スコアを意識してのプレー。これもまた対照的だった。そして「リードと勝利を意識しすぎた」という保坂は、「力が入りすぎて」ティショットを右林に打ち込んでしまった。6番アイアンで低く打ち、林から脱出する。ユーティ
リティでの3打目は「思った以上に飛んで」グリーン奥のラフまで転がった。そして、「アプローチショットまで力が入って」ピンを2メートルもオーバーさせてしまった。これを決めれば優勝というパーパットも、まだ力が抜けずに押し出してボギー。プレーオフでの決着にもつれこませてしまった。
気を取り直してのプレーオフでも、3パットしての敗戦。「意識しすぎて自分にも負けてしまったことが口惜しい。本当に口惜しい」涙をぬぐいながら、途切れがちに語った保坂。その口惜しさは、来年以降の15~17歳の部で晴らしてもらいたい。
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