藤本と同じく2位タイスタートの櫻井勝之(明治大学2年)と、3打差7位タイの田村光正(東北福祉大学1年)がともにスコアを伸ばし、藤本の独走を許していない。
櫻井は、「昨日からパッティングの調子が悪くて」とぼやくとおり、スタートの1番でいきなりの3パット。その後は、5バーディを奪うも2ボギーでこの日69をマークし、通算5アンダーパーで単独2位に。「昨日は3パットが3回。今日もスタートでは昨日のミスを繰り返してしまったけれど…」と苦笑いを見せた後、「途中からパッティングのイメージを変えた。無理やり長い距離でもカップインを狙ってしまっていたのを、まずは次のパッティングでプレッシャーがかからない距
離までよせることをイメージして」の好スコア。「2日間を終わって、優勝争いに残ることが出来た」と満足げ。今年の日本アマでベスト32入りを果たすなど好調なだけに、明日以降も藤本を脅かす存在になりそうだ。
一方の田村は、10番ホールスタート。計算通りバーディ発進を決めると、2ホール目のパー5となる14番でもスコアを伸ばす。「前半は完璧」と自画自賛のプレーだったが、後半に落とし穴が待っていた。1番ホール。ティショットを右の林に打ち込んでのダブルボギーは、「正直ボギーにしておきたかった」。しかし、ここで崩れないのが田村の成長の証。5番で6メートルを沈めると、7番パー5では残り270ヤードのセカンドショットを3番ウッドで2オンし、楽々バーディ。8番は5メートルと、ダブルボギーを帳消しにするプレーでこの日69。通算4アンダーパーにスコアを伸ばした。「2日間、自分では納得のプレーが出来ているし、登り調子できている」虎視眈々と初の全国大会優勝を狙う。
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