33度の酷暑とアップダウンが激しい城陽カントリー倶楽部での開催となった本選手権。出場選手は、厳しいコンディションの中で必死のプレーを見せていたが、「全国大会も初出場」という伏兵、西村加菜子(大手前大学2年)が3バーディ・1ボギーの69をマーク。2アンダーパーで単独首位に立った。
「ドライバーショットが悪かった」という西村は、スタートの10番ホールから必死で4ホールパーを積み重ねると、14番で「10メートル以上」というパットをねじ込んで、バーディが先行する。「これで気が楽になって、流れに乗れた」西村は、16番も6メートルのスライスラインを決めて前半で2つスコアを伸ばす。
後半、4番のティショットを左に曲げて林に打ち込むトラブルに見舞われるも、グリーン手前35ヤードから起死回生のチップインパーでピンチを切り抜けると、5番で8メートルを沈めてバーディ。7番はアプローチがよらずにボギーを叩いたが、見事なプレー振りだった。しかし、当の本人は、疑心暗鬼な表情で、自分が首位に立っていることが信じられない様子だった。「初出場でアンダーパーなんて出来すぎです」と恐縮する。それでも、「普段、得意ではないパッティングが決まってくれている。このグリーンはタッチが合っているし、返しのパットも入れる自信がある」と、笑顔を見せた。
|