通算6オーバーパーで1打差の2位タイに入賞した石本信二(鷲羽)と鍋井健三(小郡)。
石本は、ボギーが先行する苦しいスタートながら、好調なショットでスコアメイクした。5番(パー4)では9番アイアンで放った2打目を1メートルにつけてバーディ。9番で3パットのダブルボギーを叩いたものの、16番(パー5)では、残り100ヤードからピッチングウェッジでチップイン・イーグルを奪って見せた。「今日は、グリーンが難しくてしんどい1日だった。2位タイは出来すぎですよ」と疲れを見せながらも、笑顔を見せた。
一方、もう一人の2位タイの鍋井健三は、5番でバーディを先行させる。このまま首位グループを追撃しよ
うとした6番で3パットのミスを犯すと続く7番でもボギー。後半は13番でダブルボギーを叩き、惜しくも優勝を逃した。「13番のダブルボギーが・・・グリーン左からのアプローチが逆目で寄せきれず・・・あの1ホールだけだった」と無念の表情で語る鍋井。それでも、「不思議と、プレッシャーを感じることなく2日間プレーできた」と自分のプレーには納得している。優勝の山本とは、同じ福岡県内のゴルフ場に所属し、今年の九州グランドシニアでは、山本を振り切って鍋井が優勝を果たすなど、よきライバルとしてしのぎを削ってきた。山本の優勝を知ると、傍に駆け寄り、がっちりと握手を交わした二人。「九州で僕に勝ちを譲ったから全国大会で優勝できたんだぞ」と山本に笑いかける鍋井。しかし、握手を交わした山本は、鍋井の握力に悲鳴をあげた。そこに、鍋井の悔しさが感じられる一幕だった。
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