和木CCで開催された昨年大会で4位タイの成績を残した桜井延秋(新千葉)。印象に残るのは風速6メートルを超える強風の中で行われた第2ラウンドに持ち前の低い弾道のショットを駆使したプレーだった。今年の日本シニアも昨年ほどではないが、やはり強風の中での開幕となり、桜井の好プレーが目を引いた。
スタートの1番でティショットを右に曲げるもパーセーブした桜井。いきなりのピンチを凌ぐと、7番(パー5)をボギーとしたものの、9番(パー4)で3メートルのバーディパットを沈めて、前半をパープレー。後半のプレー中に通り雨が降った影響で、3ボギーを叩いたが、13番(パー4)で再び3メートルを沈めてバーディとするなど
、この日2バーディ・4ボギーの74でホールアウト。首位の稲垣と2打差の2位タイにつけ、風に強い桜井の真骨頂を見せた。
しかし、ホールアウト後の桜井は、「ショットは悪くなかったけれど、グリーンが難しくて・・・なかなかパットを決められなかった」と不満顔。好調なショットを支えたのは、直前に変えたドライバーだった。「普段使っているものよりもシャフトを50グラム軽いものにした。自分も年だしね。でも、これが良いんだよ。自分のスウィングにフィットしているみたいだね」と話す。昨年は最終ラウンドにスコアを崩し、惜しくも日本シニア初優勝を逃しているだけに、今年こそはという気持ちは強い。昨年の雪辱を期待させるには充分な第1ラウンドとなった。
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