2008年大会優勝の高橋雅也と同じ組で第1ラウンドをプレーした正木仁(砂川国際)は、7バーディ・4ボギーの69をマークして、首位と2打差の2位につけた。2番(パー5)でバーディを先行させた正木は、4番で2メートルを沈めてスコアを伸ばす。5番はボギーとしたものの、7番(パー4)でグリーン手前10ヤードからサンドウェッジでチップインバーディを奪って前半を34で終える。
後半11番(パー4)で6メートルの下りスライスラインをねじ込んで、このまま一気に首位に躍り出るかと思われた正木だったが、12番でボギーを叩くと、13番では3パットのミスで連続ボギー。16番でもこの日2つ目の3パットでスコアを落
とす。しかし、ここからが正木の真骨頂だった。「今日はサンドウェッジが良かった」という言葉通り、17番で残り63ヤードを1メートルにつけると、最終18番も80ヤードの2打目があわやチップインイーグルというスーパーショットで上がり2ホールを連続バーディで締めくくった。
正木は、今年の関西ミッドアマを制して本選手権に臨んでいる。「関西ミッドアマチャンピオンとして恥ずかしくないプレーをしないと」という思いが、最後の連続バーディに繋がったか。「今日は、出だしで高橋選手が連続バーディを奪って、自分もそれに負けないように」と気合が乗ったのか、前半のプレーを殆ど覚えていないという正木。「今日のラウンドは、内容が良かったですよ。上々の滑り出しができたと思う」と笑みを浮かべる正木。「明日は、欲張らないで。無理をしないプレーを心がけたい。まず、3パットはしないようにね」と、慎重を期しつつも、関西ミッドアマチャンピオンのプライドを持って、田村の後を追う。
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