首位タイスタートの寺西明(神有)と2打差3位で最終ラウンドを迎えた高橋雅也(川越)。田村尚之との最終組でプレーした2人だったが、ともにスコアを落として悔しいプレーとなってしまった。
寺西は、スタートの1番ホールで1メートルのパーパットを外し、出鼻を挫かれてしまった。3番では再び1メートルを外してボギー。後半も2つスコアを落とし、通算イーブンパーの4位に終わった。「1番のパーパットを外したのが全てだね」悔しさを噛み殺しながら今日のプレーを振り返る寺西。2番以降、短いパットを迎えると再三アドレスを解き、ラインを読みきれずに逡巡する姿が目に付いた。「自分の読みとキャディの読みが合わなくて・・・
アドレスをしても確信を持ってパッティングを打つことが出来なかった」と唇を噛む。しかし、「悩んでいる自分。自分の感じたラインに確信を持てないことが、自分の弱さだと気づかされた。もちろん、悔しさはあるけれど、来年に向けて課題を見つけられたよ」と話す寺西。上位につけながらも優勝杯を手に出来なかった理由を掴んだ寺西の来年の活躍に期待したい。
一方の高橋は、2番(パー5)でバーディが先行するものの、3番でアプローチをミスしてボギーとするなど、かみ合わないプレーに苦しんでいた。「今日は、アイアンショットの当たりが薄くて」セカンドショットの距離感が微妙に狂っていた高橋。「アプローチのミスも痛かったし、今日は自分に流れが来なかった。しょうがない」自身の不甲斐ないプレーへの怒りを必死に抑えているかのように見える高橋。この日の高橋は、2バーディ・5ボギーの75。通算2オーバーパーは7位と、最低限の目標にしていた5位以内も逃し、来年の日本アマの出場資格を得ることが出来なかった。「正直言って、5位に入れなかったのは痛いね」そう言って肩を落とした高橋。高橋の実力は誰もが認めるところなだけに、来年再び日本アマで、また、この日本ミッドアマで華麗なスウィングを見せてくれて欲しいところだ。
|