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競技報告
【「今が充実期」という田村が圧巻のプレー】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
最終ラウンドは、田村尚之(呉)の独り舞台だった。昨日のラウンドでは、2つのダブルボギーを叩くなど、競技では久しぶりのオーバーパーとし、首位は守りながらも寺西明(神有)と同スコアとされてしまった田村。「第3ラウンドは仕切りなおします」と話していたが、どれだけ気持ちの整理がつくのか疑問に思えた。しかし、その不安は杞憂に終わる。1番。ティショットが右のラフに入ると、「昨日、フライヤーでOBを叩いた記憶があって、恐る恐る打った」セカンドショットがグリーン手前の花道に。アプローチは、「奥には行かせたくなかったけれど」と、突っ込めずにピン手前7メートルといきなりボギーのピンチを迎える。一方、寺西はしっかり
とパーオンし、バーディチャンスにつけていた。寺西がバーディパット外れた後の、田村のパーパット。田村は慎重にラインを読むと、このパットをねじ込みパーセーブ。寺西が、1メートルのパーパットを外してボギーとし、1番ホールで田村がリードを奪った。

「今日は、1番ホールに尽きる」ボギーも覚悟したホールを切り抜けた田村は、この言葉通り、このホール以降、誰一人としてその影を踏ませない完璧なプレーを続けた。6番(パー3)では、6番アイアンのティショットを1.5メートルにつけてスコアを伸ばすと、続く7番では登りのフックラインをねじ込んで連続バーディ。後半に入っても10番で10メートルを決めると、17番でもダメ押しのバーディを奪って、この日4バーディ・ノーボギーの68。通算7アンダーパーで2003年大会以来3度目の優勝を成し遂げた。

「今日のプレーは、何も言うことは無い。首位に立った自分が思った通りの展開に持ち込めた」そう話す田村は、喜びとともに、開放感に浸る笑顔を見せた。「実は、今年のミッドアマは、優勝を狙っていた」自ら優勝を狙い54ホールを戦い抜いた田村は、「第1ラウンドでスタートダッシュを決められて、第2ラウンドでスコアを落として・・・自分でも今日は本当によく気持ちを切り替えられた」と自画自賛する。

今年46歳の田村は、自ら「今の自分が充実期に入っていると思う」と語る。長年取り組んできた体力トレーニングにより、飛距離は伸び、「数年前は、なんとかパーセーブして・・・というゴルフだったけれど、今は違う。パワーアップして、ゴルフが楽になったし、自分のゴルフスタイルは確実に変わった」と、自らが歩んできた道に間違いがなかったと自信を深めた。

「このゴルフが出来れば、日本アマも・・・」田村が唯一手にしていない日本タイトルに思いを馳せる。「残りの競技人生もどれだけ残っているか。だからこそ、自分をサポートしてくれている人たちのために」来年、利府GCで開催される日本アマで、田村のゴルフの集大成を見せるつもりだ。

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