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競技報告
【体力不足を痛感した川岸は最終日も+6で個人31位に終わる】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
ここまで2日間で獲ったバーディは僅かに3つ。遥かに上回るボギーとダブルボギーで、2日間不採用スコアと悔しいラウンドの続いている川岸。既に疲労の色を隠しきれない川岸は、最後の力を振り絞り「今日は前半でスコアを伸ばさなくては」と勢い込んでスタートした。

しかし、そんな気合とは裏腹に1番ティショットを左バンカーに入れると、次のリカバリーショットを目の前の木に当て、ボギースタート。3番・4番でもパーオンするものの、連続3パットのボギーとして、スタート4ホールであっという間に3オーバーパーまで、スコアを落とした。

「4番までで既に3オーバーまで行ってしまって焦りました」と話す川岸だが、5番ホ
ールで残り70ヤードのセカンドショットをピッチングサンドで、ピン横4mにつけると何とかこれを沈めてバーディを奪うと、9番パー5でもサードショットをピッチングサンドで30cmにつけるナイスショットで、1オーバーパーまでスコアを戻してハーフターン。

ここから3日分を少しでも巻き返したいところだが、練習ラウンドから5ラウンド目に入り、川岸の体力と精神力は既に限界を迎えていた。
「少しずつ取り戻して流れを掴みかけていたのに…」と、12番・14番でまたも3パットのボギーを叩き、これで完全に集中力の切れた川岸は、15番のボギーの後、16番ではティショットが左のブッシュを突き抜けて、アンプレヤブルとしてダブルボギー、17番でも70cmのパーパットを決められずに7つ目のボギーでホールアウト。結局3バーディ・7ボギー・1ダブルボギーの6オーバーパー・78で、3日間トータル21オーバーパーの個人31位で選手権を終えた。

「4mくらいのパーパット・バーディパットが本当に入りませんでした。日本ではこんなことはなかったんですが…集中力が切れたことや焦りが原因だと思います」と反省する川岸だが、まずは集中力を持続させ、普段の技術を発揮するための体力が不足していることを身をもって知ったことであろう。

「この体力では、国際試合や長期戦は全く戦えないことがわかりました。それに、初の国際試合に出場してみて、コースの固さや狭さ、ほとんど経験のないチーム戦形式、日本代表としてのプレッシャー…と、緊張の連続でした。日本を一歩出たら、パッティングもショットも全く通用しませんでした。今までのワースト順位を自分たちで落としてしまったのでショックです。」とコメントした後、「この悔しさを忘れずに日本に帰って頑張りたいです」と、前向きに話す15歳が、この選手権でチームジャパンが失ったものと引き換えに、今後どこまで飛躍することが出来るか。

現在・過去全てのナショナルチームメンバーのためにも、この経験を糧に彼女の奮起を期待したい。

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