ともに今年JGAナショナルチームメンバー入りを果たした鬼頭桜(美濃加茂高校)と永峰咲希(宮崎大淀)が2アンダーパーの70でホールアウト。3位タイの好位置につけている。
鬼頭は6バーディを奪いながら、2度の3パットで4ボギーを叩く出入りの激しいゴルフだった。10番ホールからのスタートで出だしをバーディ発進したあと15、16番では連続バーディ。18番をボギーにし、後半にターンして1、2番でまた連続バーディ。この時点で4アンダーパーまでスコアを伸ばしたのだが、4、5番を連続ボギー。7番のバーディは9番のボギーで帳消しにしての2アンダーパーという結果だった。
「18番と9番の3パットが余計
でしたけど、ゴルフの内容はよかったと思います。状況に応じてのショットの選択、決断が迷わずにできています。自分では、成長したところだと思っているのですが…」例えば4アンダーパーまでスコアを伸ばしながらボギーにした4番パー5。第2打を林に打ち込んだあとの処理では、直接グリーンを狙うのではなく、手前バンカーに入れて、そこから寄せるという方法をとった。「直接グリーンを狙ったのでは、止まらずにグリーンオーバーすると思いました。それよりも、低いショットでバンカーなら目玉状態になることもなく、いいライからのショットになるから寄る確率は高くなると計算しました」
狙い通りにバンカーでボールを止めたが、結果は寄せ切れずにボギーにした。鬼頭が強調するのは、その結果ではなく、しっかりと確率を考えての戦略、ホールマネジメントである。2週前のサントリーレディスで3日間宮里藍と同じ組でラウンドしたことでピンチの状況での冷静な処理を勉強させられたという。メリハリのあるゴルフをする。それが、今大会のテーマであるそうだ。
一方、永峰も2番で6メートルを沈めてバーディを先行させるも、4番でボギー。7番(パー3)では、ティーショットを10センチにつけるスーパーショットで再びバーディとしたが、9番で2打目をシャンクしてボギーとしてしまい、前半をパープレーで終える。後半は、11番ボギーのあとに12番から連続バーディ。15番でボギーを叩いたものの、16番から再び2連続バーディと波のある内容だったが、6バーディ・4ボギーの70でホールアウトした。
今日は得意のラインだしのアイアンショットがはまったほか、2メートルから5メートルのバーディパットをねじ込み「パットは距離感もタッチも完璧に近い」と笑顔を見せるが、「でも、ドライバーショットが不安定で」と、明日のプレーに不安ものぞかせる。今年JGA女子ナショナルチームメンバー入りを果たして注目を集めている永峰。自身最低のノルマであるマッチプレー進出も果たせそうな1日を終えても、明日に向けての調整に余念がなかった。
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