今春高校を卒業してプロテスト挑戦中(二次通過)の香妻琴乃(宮崎レイクサイド)にとって、今年が最後の日本女子アマ出場となる。一昨年の藤本麻子、昨年の酒井美紀と、この2年、香妻と同じパターンの優勝者が続いているだけに、今大会の香妻にも特別な思いがあるようだ。
「はい、はっきり言って優勝を意識しています」と、明言した後の言葉は、ちょっとニュアンスが違った。「でも…。ショットが不安定で、不安を抱えたまま、なんとかまとめるゴルフを続けている状態なんです」
1番ホールからのスタートで1、5番ホールをバーディ、7番をボギーにして35で後半にターンすると12番のボギー以外はすべてパーで、こちらは3
7の計72。このスコアに対してのコメントは、こうだ。
「ゴルフの内容は、スコアよりも悪かったです。なんとか、本当になんとかパープレーにまとめられたのは、プロのトーナメントに出場させてもらっていい経験ができたからだと思います。みなさん、ショットが狙い通りにいかなかったときでも、それを顔にもださずに次のショットに集中していく。我慢するという本当の意味を教えられた気がしました」
メダリストとなった2008年大会(廣野ゴルフ倶楽部)では、第1日に64の快スコアをマークして爆発力を示した。今大会は、粘り強さで最後のチャンスでの初優勝を狙う。
|