67をマークしてクォリファイングラウンド第1日のトップタイに並んでいた大城美南海(守礼)、池田智廣(フィリピン)の両選手が、第2日もともに1アンダーパーと譲らず、2日間トータル6アンダーパーの138ストロークでメダリストを分け合った。
大城はアウトのトップスタートで2番、7番ホールでバーディを奪い、そのまま突っ走るかに思えた。ところが9番で3パットのボギーを叩いて、せっかくの流れに自ら水をさしてしまった。後半にターンしてからはバーディとボギーが交互にくるちぐはぐな展開となり、3バーディ・3ボギーの36でこの日71、2日間トータルで6アンダーパーでのホールアウトとなった。
「いいホー
ル、悪いホールが、はっきり出てしまいました。11番ではバンカーからバンカーでおまけにホームランのミス。18番では、いつものクセが出ました。アドレスで右を向くクセです。構えて違和感があったのに、仕切り直しせずにそのまま打ってしまいました。いいホールでは、練習の成果を出せました。自分はフックラインのパッティングが得意なので、そのラインになるように狙い打てるアイアンショットの精度アップに取り組んできた成果です。でも、まさかメダリストになれるなんて思ってもいなかったので、自分でも驚いています」
マッチプレーは、初めての体験になる。どういうゴルフをするのか、どういうゴルフになるのか、どうしたいのか。これから考えます。楽しみであるような、怖いような…複雑な気持ちです」
大城とは逆のインからのスタートとなった池田は、15番ホールまでパーを重ねた後の16番パー4で第2打を3メートルにつけて沈める初バーディ。アウトでも1バーディ・1ボギーと堅実にスコアをまとめた。
「きのうよりもアイアンショットがよくなかった。そんな状態でアンダーパーだったから、よしとします」日本生まれ、フィリピン育ちの池田は、これまでフィリピンとアメリカでマッチプレーを経験し、しかも「大好き」と顔をほころばせる。メダリストになったことで日本女子オープンゴルフ選手権への出場権も手にした。5月21日が誕生日で20歳になったばかり。「プロゴルファーになりたくて」10歳で始めたゴルフ。来年はそちら(プロ)への転向を考えているという。筋肉質の強い体でパワーゴルフを展開する。メダリストからの完全優勝を狙っている。
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