これが最後の日本女子アマ出場という香妻琴乃(宮崎レイクサイド)が第2日を70にまとめ、通算2アンダーパーの142で鬼頭桜、松田唯里とともに5位タイでマッチプレーに駒を進めた。第一関門突破だ。
悲願の優勝に不安があるとすれば、ショットにいつもと違うミスパターンが出ていることだという。「自分はドローボールヒッターで、左に曲がりすぎることがあるのがこれまでのパターンなんです。その理由もすぐにわかるので、ラウンド中に修正できるのですが、この大会は右に飛び出すミスが多くて…。振り切れないというか、その場では修正がきかないというか…。修正がきかなければ、そのミスに付き合っていくしかないので、ショート
ゲームでカバーするしかない。今日は、そんな気持ちと、プレースタイルでなんとか乗り切りました」
このあたりは、経験豊富な香妻の懐の深さなのだろうが、実は、もうひとつ気にかけていることがある。マッチプレーへのちょっとした苦手意識だ。
「マッチプレーでも、自分のゴルフに集中すればいいのでしょうが、目の前に相手がいるので、つい意識してしまう。自分のペースでプレーできる前半はリードして、後半になると相手を意識するようになってペースを崩し逆転される。なんか、それが自分のパターンになってしまっているので、今回こそは、絶対にマイペースを貫き通したいですね」
香妻にとっては、ここからが本当の勝負だ。
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