今夏のユニバーシアード競技大会ゴルフ競技の日本代表に選考されている中井美有(兵庫県連盟)がこの日、69をマークして通算2オーバーパーの146ストロークで14位タイに入り、マッチプレー進出を決めた。
前半の中井は、2番と9番でボギーを叩いて38。スコアはよくなかったが、「昨日はアイアンの調子が悪くて、4番でトリプルボギーを叩いてしまった。難しいイメージが残る前半を2オーバーパーでプレー出来たのは、良く耐えたと思う」と、気持ちは前向きになっていた。それが奏功したのか、12番(パー3)で3メートルのバーディパットを決めると、続く13番でグリーン右手前バンカーからチップインを決めて連続バーディ。
「これで気持ちも乗れました」という中井は、14番で左ラフから180ヤードのセカンドショットをユーティリティーの8番で1メートルにつけるスーパーショット。15番(パー3)でも、「手ごたえは、ばっちりだった」という5番アイアンのティーショットも30センチにつけて、4連続バーディと一気にスコアを伸ばす。波に乗った中井は、最終18番も95ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジで1メートルにつけて、5バーディ・2ボギーの69。昨日の後れを取り戻すには充分の内容で、5度目の日本女子アマ挑戦にして初のマッチプレー進出を果たした。
念願のマッチプレーは、「大学の試合では何度も経験しています。苦手ではないですね」と、語る。それは、自分のプレーが「バーディを獲っていく攻撃的なプレーではなく、しっかりとパーセーブしてスコアを作っていくタイプ」だから。目の前の相手に惑わされず、自分のプレーが全うできれば…という思いだ。目標は、「まずベスト8に入って日本女子オープンに出場したい」地元関西出身の中井。大阪学院大学の先輩でもある昨年の日本女子学生チャンピオン大堀薫が惜しくもマッチプレー進出を逃しただけに、周囲の期待にも応えて目標をクリアしたいところだ。
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