2度目の日本女子アマで初のマッチプレー進出を果たした松田唯里(芦原)が1回戦で佐々木笙子(JOYXGC上月)を3and2で退けると、続く2回戦では山内日菜子(宮崎大淀)を2upで下し、堂々のベスト8。
地元で開催される日本女子オープンの出場資格を獲得した。しかし、この道のりは決して楽なものではなかった。特に2回戦の山内との対戦は、「苦しかった…」と、言葉を搾り出させるほどの熱戦となった。
最初にリードを奪ったのは、4番でチップインバーディを奪った山内。松田は6番でオールスクウェアとすると、13番までに4upと差を広げ、楽々と準々決勝進出を決めるかと思われた。しかし、勝利が見えてきた
瞬間に、落とし穴が待っているのが勝負の世界。14、15番を取り返されると、17番も松田が1メートルのパットを外して山内に取られてしまい、あれよという間に勝負は最終ホールまでもつれ込んだ。
しかし、ここで松田は中部女子アマ優勝の底力を見せて、粘る山内を振り切って、ベスト8入りを決めた。
「14番からは自滅の形で相手にとられてしまって。本当に苦しいマッチでした」と、勝利に胸をなでおろす。この勝利で日本女子アマでの目標でもあったベスト8入りはクリア。「ベスト8は、もちろん嬉しいです。でも、ここまで来たら…」飲み込んだ言葉の先は、優勝の二文字しか思い浮かばない。
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