今年が最後の日本女子アマ出場の堀奈津佳(徳島)と、2度目の出場ながらここまで駒を進めた新鋭の佐伯珠音(ミッションバレー)の3位決定戦。粘る佐伯を振り切った堀が有終の美を飾った。
先手を獲ったのは、佐伯。1番でバーディを奪い、昨日までの勢いを感じさせたが、徐々に2人の経験の差が現れ始める。4番で佐伯がティーショットをOBとし、堀がオールスクウェアとすると、6番では13メートルの下りのフックラインを「読みもタッチも完璧」というパッティングでねじ込んだ堀が、1upのリード。9番ではまたも堀が10メートルの上りフックラインを決めて、前半で2upとリードを広げる。
後半、ショットが荒れ出した
佐伯は、アプローチとパターで必死に堀に食い下がるが、「前半から佐伯さんのショートゲームは決まっていましたし、リードを取れなくても気になりませんでした」と冷静にホールを重ねる堀。14番でボギーを打ち、佐伯にリードを縮められるも、16番で2メートルを決めて再び2upとし、17番で勝負を決めた。「内容的には100点に近い」とプレー内容には満足している様子の堀。
「前半は、守りに入りすぎていた感じがあって、後半攻めていこうと。その戦略も正しかった」と、佐伯との経験の差を見せ付けた。「アマチュアとして最後の試合が日本女子アマという舞台になるのは、幸せです。もちろん優勝はしたかったけれど、自分が成長したことを実感できました」と笑顔を見せる。「技術面はもちろんのこと、一番は気持ちの持ち方です。自分が立てた戦略どおりにプレーが出来たし、プレーに波が出なくなりました」次のステージを目指す堀にとって、一歩を踏み出していく確信が持てた最後の日本女子アマとなった。
★4位に終わった佐伯珠音
「スタートから数ホールはショットの調子も良かったけれど、バーディが獲れなくて…チャンスを外していくうちに、パットのタッチもつかめなくなってしまいました。堀さんは長い距離でもバーディを決めてくるし…本当にしんどかったです。調子が悪いなりに、アプローチとパターで粘ることが出来ましたけど…」
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