日本ミッドアマ3勝、日本オープンローアマチュアなど数多くの日本タイトルを獲得しているベテラン、田村尚之(呉)が、「本調子には程遠い」というショットの内容ながら4バーディ・1ボギーの69、3アンダーパーと手堅くスコアをまとめて2位タイにつけた。
「今日は、本当にショットが酷くて。前半からピンチばかり」とぼやく田村だが、そこは培ったアプローチ技術で凌ぎ、スコアカード通りのパープレー。後半に入ると、12、15番の2つのパー5で計算とおり2オン・2パットのバーディを奪うと、16番でこの日唯一のボギーを叩いたものの、17番でバンカーからチップインバーディ。18番も7メートルを沈めてバーディフィニッ
シュ。
「パー5で2つスコアを伸ばせたけれど、今日のショットでは大変ですよ」とこぼす田村だが、ひそかな自信もある。2007年大会では、決勝に駒を進めながら最終36ホール目に小林伸太郎に並ばれ、エキストラホール5ホールまで続く熱戦の末に惜敗。
今だ手にしていない日本一のタイトルが指の間からすり抜けた悔しさに涙をこぼした。中部地区での日本アマで2007年以来の優勝をという気持ちと、「2度目の日本ミッドアマ優勝は南山、日本オープンのローアマチュアは四日市CCと大きなタイトルは中部地区のゴルフ倶楽部で開催された試合です。愛知CCの日本アマでは悔しい思いをしたけれど、中部地区は方角がいいと思っているんですよ」実力だけでは勝てない日本アマという過酷な戦い。4年前のリベンジをかけて、ベテランの意地をみせたい。
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