練習日のことだった。秋本久成(東北福祉大)のキャディを務めていた後輩が突然、練習グリーンで倒れた。口から泡を吹いて痙攣を起こし、すぐに病院へ運ばれた。幸いなことに大事には至らなかったが、医者には「危ないところだった」といわれた。もちろんすぐに実家に帰ってもらった。今は体調も落ち着いていて大丈夫だが、キャディーは急遽ハウスキャディーに変更した。
第1ラウンドは倒れた後輩に「余計な心配をかけたくない」一心でプレーした。10番ホールからスタートし、11番から3ホール続けてバンカーにつかまり、一つ間違えば「3オーバーパーになっていてもおかしくなった」が、すべてパーで切り抜けた。これで波に乗れた。
15番ホールでは2オンに成功し、2パットでバーディを奪った。18番ホールでは170ヤードの第2打を7番アイアンで打って、1.5メートルにつけてバーディとし、前半を2アンダーパー。後半はすべてパーでまとめた。ハウスキャディーの「ラインの読みがよく、心強かった」と、この日27パットで収め、2アンダーパー70でホールアウト、6位タイにつけた。
何よりいい成績を残すことが後輩への励ましになるだろう。第1ラウンドはこれでいい報告をすることが出来る。明日も好プレーで後輩を元気づけるために、秋本は上位をうかがう。
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