マスターズでローアマチュアを獲得した松山英樹の出場で、俄然注目を集めている本年の日本アマチュアゴルフ選手権。国内トップアマチュアに加え、台湾アマや韓国アマチャンピオンのアジア太平洋地域の有望選手も出場する本選手権の第1ラウンドで首位に立ったのは、香妻陣一朗(宮崎レイクサイド)だった。香妻は、「今日はドライバーショットが荒れていて…」と1番ホールから5番ホールまでは「耐えるゴルフ」でパーを積み重ねる。
最初のチャンスは6番で訪れた。6メートルのスライスラインを決めた香妻は、「最初にバーディが獲れて、気持ちも落ち着いた」と続く7番では1.5メートルを沈めて連続バーディ。8番をボギーとして前半
を35で終えると、後半は一転バーディラッシュ。10番で2メートル、12番(パー5)では、残り210ヤードの2打目を4番アイアンで8メートルに2オン。これを2パットで沈めてスコアを伸ばす。14番で再びボギーを叩くも、15番(パー5)ではまたも2オン・2パットのバーディ。圧巻は最終18番だ。2打目をグリーン奥にこぼした香妻は、15ヤードのラフからのアプローチをチップインでバーディで締めくくった。この日の香妻は、6バーディ・2ボギーの68。4アンダーパーで堂々の単独首位に立った。しかし、香妻は、「今日はパープレーが目標だったので、出来すぎですよ」とはにかむ。
香妻の姉の琴乃は、JGA女子ナショナルチームでも活躍した有望選手で、2008年の日本女子アマでは史上最少ストロークでメダリストにも輝いている。香妻陣一朗自身は、JGA主催競技ではタイトルを獲得していないだけに、姉に続いてのメダリスト獲得なるかにも注目が集まるが、「僕はマッチプレーに残ることを第一に考えています。だから、明日は出来るだけスコアを落とさないように…最低でも74でプレー出来れば」と謙虚に語った。
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