本年の日本パブリック選手権を制し、日本アマ初出場の比嘉一貴(日本パブリック協会)。ストロークプレーを8位タイで終え、マッチプレーに進出を果たした。第3日の1回戦では、同郷の弓削淳詩(託間)を4and3で退けると、続く2回戦は、ベテラン鎌田賢二(金城)とのマッチアップ。出だしの1番でボギーを叩きリードを許した比嘉は、続く2番も鎌田のバーディでいきなり2downを喫する。その後、5、6番で鎌田が連続ボギーでオールスクウェアとなって前半を終える。
「1回戦でもスタートで3パット。いつも出だしが悪いので、序盤でリードを奪われても焦りはありませんでした」という比嘉は、後半10番でリードを奪うと、「
あのホールが2回戦のキーでした」という11番を迎える。オナーの比嘉のティショットは右へのミス。続く鎌田も右に曲げて、2人とも林の中へ。しかし、ここで運と不運の微妙だが決定的な差が出る。比嘉の球は、2打目を前方に打てる状態だったが、一方の鎌田はフェアウェイに出すだけ。「自分の2打目のライが良くて。相手のミスにも焦らないでパーセーブが出来た」11番を獲った比嘉は、3and1でベスト8を決めた。
この勝利で日本オープンの出場を確定させたが、「日本オープンなんて、テレビの世界ですよ。全然イメージが湧かなくて、ピンときません」と戸惑う。「どこまでやれるか…今の自分では技術的にも体力的にも難しいと思います。正直、予選通過も難しいですよね」と話す。「その前に…」明日の準々決勝の対戦相手が古田と知ると、「松山さんを破った古田さんの強さは充分知っていますし、このままでは敵わないと思います。ドライバーショットも不調ですし」と、謙虚に語るが、「もちろん、やるからには勝ちたいですし、ベストを尽くします。明日までにしっかりと修正します」日本女子アマの比嘉真美子に続いて、沖縄勢の日本タイトル独占なるか。明日、ひとつめの山場を迎える。
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