「マッチプレーは苦手」というChien-Yao Hung(チャイニーズタイペイ)が、1回戦の大関翔(日本パブリック協会)を2nad1、2回戦では森杉大地(ナパラG一本松)を3and1で下し、ベスト8進出を果たした。
森杉との2回戦。前半はお互いにパーを積み重ねて7番を終えてオールスクウェアの接戦。8番で森杉がボギーを叩き1upのリードを奪うと、9番ではバーディでその差を広げる。後半、12番で自らのボギーで1upに差を縮められたものの、16番のバーディで2up。17番も連続バーディで粘る森杉を下した。
「ストロークプレーは得意だけど、マッチプレーは今まで負けてばかりで」と苦笑いを見せ
るChien。昨年のアジア大会では個人戦銀メダルを獲得し、チャイニーズタイペイの団体銅メダルに貢献するなど、スロトークプレーが得意という言葉に偽りはない。クオリファイングラウンドを順当に勝ち抜けたChienは、「昨日を終えて本当にリラックスできた。マッチプレーに向けて気持ちを切り替えられた」と言う。不得意なマッチプレーには、「目の前の一打一打に集中すること。相手を意識しないようにすること」を心がけて臨んだという。それが奏功してのベスト8と日本オープン出場確定に、「本当に日本オープンに出場できるの?ハッピーだよ」と相好を崩す。
「この順位まで来れれば充分だよ」と謙遜するが、その実績とマッチプレーの極意を見つけたCheinの笑みは不敵に見えた。
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