準々決勝で後輩の伊藤誠道を5and4で下して、ベスト4進出を果たした浅地洋佑(鷹)。高校生ナンバー1プレーヤーとも言える浅地が初の決勝進出を賭けた準決勝の相手は、学生ゴルフ界実力ナンバー1の呼び声が高い藤本佳則(東北福祉大)とのマッチアップとなった。実力者同士の対戦は、一瞬の気も許せない白熱した展開が続いた。
先手を奪ったのは浅地。2番で藤本がボギーを叩き、1upのリードを奪う。しかし、今度は浅地が6番でボギーを叩いてオールスクウェア。この後は、殆どマッチが動かないこう着状態が続き、オールスクウェアのまま迎えた16番。ここから最終ホールまでの3ホールに「プロツアー競技で三好CC・西コース
を3回プレーさせていただいていますが、16、17、18番でスコアを落とすイメージがあって、苦手意識が…出来れば、やりたくなかった」とマイナスイメージを持っていたという。些細な心の揺れがマッチの行方を左右してしまうこともあるのがメンタルのスポーツといわれるゴルフ。この16番で藤本がバーディを奪って土壇場でリードを奪うと、17番ではチップインバーディで熱戦の幕は下りてしまった。
2and1という僅差での敗退であったが、浅地は、藤本の強さをひしひしと感じた。「藤本さんは15番から3連続バーディ。今日、30ホール以上プレーをしてきて、16番でバーディにつなげるショットを打てる体力がある。まったく歯が立たなかった」と、白旗を揚げた。それでも、「ボギーを打つわけでもなく、パーを積み重ねることが出来て、目標とするプレーは出来た」と、悔しさを噛み殺して自分を納得させようとしている浅地。次の目標は、8月の日本ジュニア。最後の日本ジュニアは、「勝つことが一番の目標」と優勝宣言。明日の3位決定戦で勝利を収めて、気持ちをリセットさせて日本ジュニアに臨みたいところだ。
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