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競技報告
【3and2で古田を下し3位となった浅地】
第5日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi
浅地洋佑
ゴルフゲームは、遠球先打である。グリーンから遠い競技者から先にボールを打つ。つまり、第1打を打ち終えて、飛ばない選手が先にうち、飛んだ選手が後から打つ。マッチプレーの場合は、その順番もゲームの流れを大きく変えてしまうことが、しばしばある。
古田幸希(十和田国際)と浅地洋佑(鷹)との3位決定戦で、その遠球先打で、古田に先制パンチを直撃したのは、浅地だった。オールスクウェアで来た4番ホール、パー4。浅地の残り距離は149ヤード。古田が、157ヤード。つまり古田が先に第2打を打つ。古田は会心のショットで、ピン1メートルにつけた。つまり次に打つ浅地にとっては、その1メートルの距離につけた古田の結果が
古田幸希
、相当のプレッシャーとなる。
浅地は、8番アイアンを手にしながら「よし! ピンを狙おう」と意を決した。そして浅地のショットは、ピンを見事に絡む球筋で、なんと50センチにつけたのである。

まさに先制パンチだった。「ある意味、相当効いてる(効果大)と思いますよ」と浅地は語った。
古田は、ゲームの流れを強引に自分に引き戻そうとしていた。そして、6、7番ホールと古田が獲ってオールスクウェアまで戻し、さらに8番でもとり浅地は1downとなる。そして9番では、浅地が取り返し、前半を終えオールスクウェアで折り返した。
その後、11番で浅地が負け、12番で浅地が勝ちとして、再びオールスクウェアとなった。
浅地が「よし!あとは攻めるだけだ」と決めたのは、11番だった。古田と同じようなバーディチャンスの距離から古田は入れてバーディ。浅地は、カップに蹴られてパーとなったときだった。

浅地は、古田が体力的に少し疲れ気味でいるのを見て取れた。事実古田も「途中から思うように身体が動いていなかった。手の感覚もなかった」と言っている。
浅地は、そこからまるでラストスパートをかけるように攻めていった。
12番でオールスクウェアにしたあと、13番で1up。さらに15番で獲って2upとした。12~15番までバーディ、バーディ、パー、バーディという内容だった。そして、決着ホールとなった苦手という16番をパーでしのぎ3and2で、3位が決定したのである。

あの4番ホールの50センチにつけた勝負の1打。これが古田に早くリードを奪いたいという焦りを誘い、それに乗った古田は、強引に流れを引きこもうとしたが、結果的に、中盤で彼の体力も精神もかなり消耗させたことになったのだ。
「自分のミスもあったし…いまの感じでは、勝てる感じではなかった」と古田幸希は、項垂れた。

浅地洋佑は、優勝には届かなかったけれど、3位となった。
「優勝決定戦に残れる二人は、技術だけではなく、やはり戦い抜ける体力も兼ね備えているんだと思います。藤本さんと戦った準決勝もこの3位決定戦も、同じいいゴルフができていた。つまり藤本さんは体力も技量も、僕よりもずっと上だということですね」と語った。
浅地のゴルフが、どう進化するか楽しみである。

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