最終学年の今年、念願の日本ジュニア初出場を果たした早藤将太(明徳義塾高校3年)が、6アンダーパーの66をマークして首位の川村に1打差の2位と好スタートを切った。早藤は、2番で4メートルのバーディパットを打った瞬間、「パンチが入って、外れたら3メートルはオーバーした」という。しかし、これがホールの真ん中から決まり、バーディが先行。続く3番では、グリーンサイドからチップインでパーをセーブし、「これで波に乗れた」。4番では2メートル。9番(パー5)では右ラフから残り250ヤードのセカンドショットを3番ウッドで6メートルに2オン。上りのフックラインは、「読みどおり」という完璧なパッティングでイーグルを
奪って見せた。後半も13番で2メートル、18番でもバーディを奪い、この日1イーグル・4バーディ・ノーボギーでホールアウトした。しかし、早藤は、日本ジュニア直前まで「調子は最悪でした」という。先の全国高等学校ゴルフ選手権も102位タイと思わぬ不出来。自信を失っていた矢先の好スコアに、「前半でスコアを伸ばせたので、後半は崩さないようにとばかり考えていた」と、半信半疑の表情だった。確かにショットの調子は完璧とはいえない。数ホールでドライバーショットを林に打ち込みピンチを迎えたが、「今日は、林の中からもグリーン方向を狙える空間があって。運が良かった」とはにかむ。最初で最後の日本ジュニア。目標は、「3日間プレーすること」と決めている。思わぬ好スコアに踊ることなく、「今日の貯金を明日吐き出さないように。慎重にプレーしたい」と気を引き締めていた。
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