加藤龍太郎(岡山作陽高校3年)がこの日、1イーグル・6バーディ・3ボギーの5アンダーパー67をマークし、通算7アンダーパーとスコアを伸ばし、首位の川村昌弘と4打差の2位に浮上してきた。
この日は、1番、2番といずれもティーショットを左の林に入れてしまい、2打目を出すだけで、連続ボギーからのスタートだった。前半はティーショットで「打ってはいけない方向」を意識してしまい、クラブを振れず「かえって曲がって」しまい、傷を広げた。6番でバーディを奪うも8番でまたボギー、9番をバーディとしてかろうじてアウトを1オーバーパー37できり抜けた。
後半に入って縮こまらず、クラブを「思い切って振ってい
こう」としたら、ボールは曲がらなくなった。12番から4連続バーディを奪い、一気に態勢を立て直した。いずれも1メートルのバーディチャンスにつけて、ことごとくこれを決めたのだ。さらに圧巻だったのは、最終18番ホールだ。第2打で残り180ヤードを6番アイアンで打ち、これまた1メートルにつけ、これを沈めて見事にイーグルフィニッシュを決めたのだ。
ドライバーが曲がっているにかかわらず、好スコアをマークしていられるのは、アイアンショットに加え、アプローチ、パターなどのショートゲームが好調な証だ。ここまでくれば、もう上を見るしかない。「最終ラウンドを最終組でプレーできると思うので、トップの選手のゴルフを見ながら、冷静にゴルフが出来たらいい」と秘かに優勝を狙う。曲がることを恐れず、明日も「思い切ってプレーする」加藤がどんな優勝争いを繰り広げるのか、楽しみだ。
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