猛暑の中で行われた第1ラウンド。スコアメイクに苦しむ選手が多い中、斉藤史晶(紫雲寺中学3年)が2アンダーパーの70で首位、本選手権初出場の中井賢人(保谷中学1年)が1オーバーパーの4位タイと好位置につけた。首位スタートの斉藤は、12番でボギーが先行するも、15、16番でアイアンショットを1メートルにつけて連続バーディ。18番(パー5)も計算通りのバーディを奪い、前半で2つスコアを伸ばす。このまま後半もスコアを伸ばすかと思われたが、2番でアプローチミスからボギー。最終9番でバーディのパープレー。4バーディ・2ボギーの70でホールアウトした。12番のボギーに、「流れの悪さを感じた」という斉藤を救ったのは、6番アイアンだった。15番では160ヤードを「会心のショット」で、直後の16番の連続バーディにつなげた。しかし、4番で2メートル、5番で1メートルのチャンスを外すなどパッティングは思い通りにいかず、「ラインが読めなかった」と悔しがる。昨年大会では19位に終わっているだけに、心に期すものは強い斉藤。好スタートにも100%の満足は出来ない様子だった。
一方の中井もパットに苦しみながらのプレーとなった。14番で3メートルを沈めてバーディを先行させたが、17番で3パットのミスからダブルボギー。18番ではバーディを奪うものの前半はパープレー。後半も「タッチが合わない」というパッティングが、中井の足を引っ張る。3番でこの日2度目の3パットでダブルボギーとすると、7番も三度3パットでボギー。8番で15ヤードのアプローチをチップインバーディを見せたが、4バーディ・1ボギー・2ダブルボギーの73でホールアウトした。昨年は全国小学生ゴルフ大会で2位入賞を果たすなど、注目を集める中井。地元の公立中学校に進学して、「ゴルフ部はなくて。ゴルフをしているのも自分だけなんです」と話す。それでも、放課後には自宅近くの練習場で練習を重ね、初の日本ジュニア出場を決めた。狙うのは、もちろん優勝。そのためには「3日間で4アンダーパーが優勝ライン」と読んでいるだけに、「今日は出遅れた感じ」と悔しがっていた。
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