「インは耐え、アウトで勝負する」久我悠太郎(東北福祉大4年)の作戦は、前日は見事にはまり、4アンダーパー68をマークした。第2ラウンドでも同じように攻めていくつもりだったが、この日は思惑通りに事は運ばなかった。
1番で幸先よくバーディを奪ったものの、2番(パー3)ホールのティーショットでグリーンを外し、アプローチを寄せることが出来ず、ボギー。続く3番では3パットをしてしまい、連続ボギーを叩いてしまった。6番(パー5)でバーディを獲り、この日のスコアをイーブンに戻し、ホッとしたのもつかの間、9番のティーショットがOBで、このホールをダブルボギーとし、アウトを2オーバーパー38でターンした。
ここで前日の作戦通りにはいかず、とにかくスコアを「イーブンに戻そう」と戦略の変更を余儀なくされた。幸いにも11番(パー3)でティーショットを50センチにつけるスーパーショットでバーディを奪い、「いい感じ」になってきた。14番では2メートルのバーディパットを沈め、この日のスコアをイーブンパーに戻して迎えた最終18番(パー5)。「最後はバーディで上がろうと」考え、残りの距離が250ヤードの第2打で3番ウッドを手にした。打った瞬間、「いいかな」という好感触だったショットはピンに2.5メートルの距離に2オン成功。このイーグルパットが決め、この日は1イーグル・4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの出入りの激しい内容ながら70でホールアウトし、通算6アンダーパーで首位タイに並んだ。
並んだ相手は、同じ東北福祉大の藤本佳則、松山英樹の2人。明日は東北福祉大勢3人で最終組を回ることになる。「このままいければ、いいところにいけると思う。無理せず、がっつかずに」と淡々と語る。4年最後の夏に思い残すことのないように、いいプレーを披露して欲しい。
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